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海外旅行で”おでん”が体験した「甘ーい罠!」

こんばんは。”おでん”です。

”おでん”も旅行業界一筋25年。今でこそ「百戦錬磨」の賜物でちょっとや
そっとのことではビビラなくなったけど、若い時分にはけっこうはずかしい
失態をしたものです。

今日は、”おでん”が若かりし頃に体験した、「ウソのような本当の話」を
お聞かせしましょう。

それは、”おでん”が28歳の時、友人とふたりで初めて個人手配でマニラに
行った時の話しです。

日本から手配したのは、航空機とホテルだけ。パックツアーじゃないので
現地係員もなく、ちょっと不安の滞在でした。英語もろくに話せないため
食事をするにも不自由な状況でした。

そんな時、たまたま食事から帰るときに乗ったタクシーの運転手が日本語
を話せたんですよ。かたことの日本語でしたが、われわれにとってはまさに
「天の助け」。完全に信用てしまったんです。

 

            

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実はこれが”あの事件”につながる「甘い罠」だったのです。

フィリピン人で「ロイ」と言う名前の運転手でした。姉が日本の土浦に住んでいて
その姉から日本語を学んだと言っていました。土浦といえば栃木の隣。なおさら
近親間がわいてしまい、観光から食事までまるでお抱えの運転手のように
行動をともにしました。

そして2日目の夜。その事件が起きたのです。

食事を終えてホテルに帰る途中のことです。われわれのタクシーの後ろから
赤灯をつけサイレンを鳴らしたパトカーが追ってきて脇に止めろと指示しています。

警官が2人降りてきて運転手のロイに免許証を見せるように指示しています。
われわれは後部座席から様子を見ていました。「スピード違反かな????」
などと考えているとおもむろに一人の警官がわれわれに対して降りろを指示します。

そして「パスポートを見せろ」と言われました。「パスポートはホテルのセーフティー
ボックスに置いてきたので手元にはない。」と説明すると、「外国人はパスポートを
常に持っている義務があるので、警察に来い」と命令します。

「ホテルはすぐそこだから一緒にきてくれ」と頼みましたが警察に出頭しろの
一点張りで全く聞き入れてくれません。20分近くの押し問答が続きました。

そんな時、運転手のロイがチップを渡してみたらどうだ・・・・。と言うのでロイに
5000ペソ(約1万円)を渡して警官と交渉するよう頼みました。

するとさらに5000ペソ出せば開放してくれると言うので、その通りにしてやっと
放免されたのです。

 

 

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「海外では警察も信用できない」とは聞いてはいましたが、まさかわれわれが被害に
遭うとは夢にも思っていませんでした。

そして、この時点でなぜ「タクシーに外国人がのっていることがわかったのだろう?」と
疑問を持つべきでした。

そしてこの疑問が確信になったのは、翌日だったのです。

昨日と同じく夕食を終えてホテルに帰る途中。またサイレンを鳴らしたパトカーに止められ
ました。そしてこれまた昨日同様にパスポートの提示を求められました。

以後は前日と同じです。10000ペソではなしが付いて放免されたのです。ただし今回の
警官は昨日よりもタチが悪く、ポリスのバッジを買わないか?とか手錠を買わないか?
など常識では考えられない言動の数々・・・・。あきれて言葉も出なかったです。

勘のいい方は、もうお分かりですよね?

そうです。われわれが日本語を話せるということだけで信用してしまった運転手と警官が
つながっていたのです。 見事にいっぱい食わされました。

今でこそ”いい経験をした”と笑い話ですが、現地にだれも相談する相手がいない不安と
拳銃をちらつかせながらスゴまれるとまさに「飛んで火にいる夏の虫」。

みなさんも海外旅行で日本語で話しかけられた場合は、時として警戒を忘れずに。
それと、個人手配で海外旅行をする場合は、割安ゆへにリスクも大きいことを認識して
くださいね。


 

 

記事投稿日 : 2009年10月06日 / 男旅雑談 / TOP
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